- 照明スイッチをどこにつけたらいいか迷っている
スイッチの位置は、生活のしやすさを大きく左右します。
とはいえ、どんなふうに考えて決めたらいいか、分からないですよね。
間取り図を見ながら、「大体ここでいいかな〜」なんて決めてしまうと、思わぬ後悔につながります。
わが家は、家を建てる前に照明スイッチのことを調べに調べたおかげで、スイッチ位置の失敗をほぼなくせたよ!
でも実は少しだけ後悔した点もある。その点もしっかりお伝えするからぜひ参考にしてね!
この記事では、照明スイッチで後悔しないための方法を解説します。
スイッチ位置を最適な場所にすると、生活動線が短くなり、生活の質が上がります。
後悔しやすいポイントを知っておいて、あなたに合ったスイッチ位置を見つけてくださいね。
スイッチ位置を決める前に知っておきたい3つのこと
スイッチの位置を決めていく前に、知っておいた方がいいことがあります。
それがこちら↓
①スイッチがドアと干渉してはいけない
知っておきたいことの一つ目は、スイッチがドアと干渉しないようにすること。
一般的なスイッチ位置は、ドアの近く。さらにいうと、ドアノブがある側の壁です。
(ドアがない場合は、部屋の入口のところにスイッチを付けます。)
もしもドアノブの反対側にスイッチがあると、ぐるっと回り込まないと押せません。
ドアノブと反対側にあると、すごく使いにくくなります。
自宅のドアで試してみるとよく分かるよ!
手元に間取り図があるなら、ドアノブ側にスイッチがあるか今すぐ確認してみてね!
もしもドアノブの反対についていたなら、今すぐ変えられないか交渉しましょう。
②スイッチが家具と干渉してはいけない
二つ目は、スイッチが家具と干渉しないようにすること。
一般的なスイッチの高さは、床から110~120cmの高さです。
- 家具を置こうとしたら、スイッチがあった…
- 観葉植物を置いたら、スイッチが押しにくくなった…
- 家族の写真を飾ろうと思ったら、スイッチがあった…
こんな悲しい事態をさけるために、前もって家具を置く場所をイメージしておくのが大切。
スイッチは簡単には動かせないからこそ、慎重に!
③生活動線をイメージする【超重要!】
3つ目は、生活動線をイメージする こと。これめちゃくちゃ重要です。
生活の動線をこれでもかというくらいにイメージして、最適なスイッチの位置を決めていきましょう。
生活の動線とは、
「生活するときにどんな道のりを通るか」のこと
例えば、キッチンの照明スイッチで考えてみます。
このようなオープンなキッチンの場合、キッチンに両側から入れます。
両側から入れるのに、スイッチが右側にしかなかったら不便ですよね。
動線が両側にあるなら、スイッチも両側につけるべき!
「言われてみたらそんなことか」と思うようなことでも、生活の動線を考えておかないと意外と見落としがちです。
間取り図をじっくり見て、どこにスイッチがあったら便利かを考えておこう!
スイッチは部屋の外?中?
スイッチを部屋の外につけるか、部屋の中につけるかも考えるべきポイントです。
こちらも生活の動線をイメージしながら、使いやすい方を選びましょう。
イメージが大事なんだけど、イメージするのってほんとに難しいよね。
そう思って、イメージがしやすくなるマニュアルをつくったよ!下のスイッチを押すタイミング集を見てみて!
どんなときにその照明を使うか具体的にイメージしよう
スイッチ位置を決める前に、知っておきたいことをおさらいしましょう。
- スイッチとドアが、干渉しないようにする
- スイッチと家具が、干渉しないようにする
- 動線をイメージして、スイッチの場所を決める
この3つを頭に入れて、次はもっと具体的に考えていきます。
間取り図が手元にあるなら、間取り図の中で自分が生活しているのをイメージしてくださいね。
下のスイッチを押すタイミング集を参考にして、あなたの家のスイッチ位置が不便になりそうなところがないか考えていきましょう。
スイッチを押すタイミング集
それぞれの場所での主な動きをまとめたよ。いろんなパターンにあてはめてスイッチを押すイメージをしてみよう
スイッチを押すタイミング集とお手持ちの間取り図を見返して、面倒な動きがないか確認しよう。
「照明を付けるために、一歩動く必要がある」なら、そのスイッチ位置は不便かもしれないです。
case1 リビング
- 家の( )に居て、日が暮れてきたのでリビングの電気をつける
- 夜に帰宅しリビングの電気をつける
- 出かけるときリビングの電気を消す
- 寝るとき寝室に向かうためにリビングの電気を消す
case2 玄関
- 出かけるときに玄関の電気を消す
- 帰ってきたときに玄関の電気を付ける
(後述しますが、玄関はスイッチ式にせず、センサーライトが絶対おすすめ!)
case3 キッチン
- ( )に居て、料理をするためにキッチンの電気をつける
- 料理中、暗くなってきたのでキッチンの電気をつける
- 料理が終わったあと電気を消す
case4 ダイニング
- 夕飯時にダイニングテーブルの電気をつける
- 夕飯後にダイニングテーブルの電気を消す
case5 水回り
- お風呂に入るとき・出るとき
- トイレに入るとき・出るとき
- 洗面所に入るとき・出るとき
- 脱衣所に入るとき・出るとき
case6 廊下
- 夜中に起きて、寝室から廊下に出て電気をつける・消す
case7 階段
- リビングの電気を消して、階段をのぼるために電気をつける・消す
- 夜中に起きて階段を下りるために電気をつける・消す
動線の間にスイッチをおく
理想は「動線の間にスイッチをおく」です。
どういうことかというと、下の写真を見てください。
矢印は「キッチンにいく途中で照明をつけるための動線」を表しています。
スイッチが右側の壁にあるので、押すために一歩右に動かなくてはいけません。(黒い矢印)
ここは左側にスイッチをつけていたら、動線の無駄をなくせました。
毎日続けるからこそ、「たったの一歩」でも便利にしていく意識が後悔をなくします。
生活の動線を具体的にイメージして無駄をなくそう!
【便利・おしゃれに】わが家の各部屋の照明スイッチを紹介
最後にわが家のスイッチを部屋ごとに紹介していきます。
実際の写真を見ると、イメージがしやすくなるので、参考にしてみてくださいね。
わが家は次のことを重視して、スイッチ位置を決めました。
- スイッチを押す手間を減らす
- スイッチがおしゃれの邪魔にならないようにする
玄関
まずは玄関から。
わが家の玄関は、照明スイッチがありません!
玄関は人の動きを感知して付くセンサーライトを採用しています。
玄関では荷物を持っていて、両手がふさがっていることが多いですよね。
ものを持った状態で、電気をつけるのは大変。
だから、
玄関はスイッチ式にせず、センサーライトにするのが圧倒的におすすめ!
- センサーライトといっても、元の電源を入切するスイッチはあります。
- スイッチは、玄関横のシューズクローゼットの高い位置にあって、お客さんが間違って押さない場所にあります。
おしゃれ目的の照明は、メイン照明と連動
おしゃれ目的の照明は、メインの照明と連動させるのがおすすめ。
わが家では、天井のダウンライト(メイン)が人の動きに反応して付いたら、壁のブラケットライト(おしゃれ)も一緒に光ります。
おしゃれ目的のブラケットライトは、「普段使わなくなるのでは?」と心配だったから、電気工事のときに連動するようお願いしたよ♩
▼センサーライトについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
リビング・ダイニング
リビングのスイッチは、一か所にまとめてあります。
リビングなどの広い空間のスイッチは、まとめておくのが便利。
一か所にまとめると、こんなメリットがあります。
- 一気につけたり消したりできる
- 部屋がすっきりした印象になる
- シチュエーションに合わせて明るさを変えやすい
※ホテルのようにボタン一つでシチュエーション別にコントロールする方法もありますが、導入するのは高額です。使用頻度を考えてわが家はやめました。
その一方で、デメリットもあります。
- その場所からしか、つけられないこと
わが家は、リビングの入口にスイッチを集めたけど、頻繁につけたり消したりしないから不便に感じたことはないよ!
頻繁につけたり消したりしそうなら、まとめない方がいいかも!
ダイニングのスイッチは調光・調色
リビングとダイニングの照明は、【調光・調色】ができるスイッチにしています。
調光は丸いひねりで調整し、調色はスイッチを入れるたび切り替わります。
シーンにあわせて色と光の強さを変えることができます。
夜中に起きたときは、オレンジ色で一番弱い光にして、ぼんやり照らしてくれてまったりできます。
子どもがダイニングで勉強するときは、白色の明かりがつかえます。
リラックスしたいときはオレンジ系で、夕食や勉強のときは白色と使い分けできるのが便利!
ダイニングのスイッチは別の場所にもあります。
写真の丸印のダイニングテーブル横です。
リビングドアの近くからでも、ダイニングテーブルの横からでも付けられるようになっています。
ダイニングテーブルの真横にスイッチがあると、座ったまま付けられるのが楽だよー!
キッチン
キッチンは左右両側にスイッチがついています。
回遊できるキッチンは両側から付けられると、わざわざスイッチを押しにいく手間が省けるので便利。
料理中に暗くなってきたときのために、スイッチは手元にも付いています。
手元で付けられる照明は、料理しながらすぐ付けられる!
洗面所
洗面所は、入り口にスイッチがあります。
鏡の上下の間接照明・天井のダウンライトのスイッチがそれぞれあります。
実はここが後悔ポイント。天井ライトを、センサーライトにすればよかった…
後悔の理由は、
鏡の上下ばかり使って、天井ライトを使わないから
この場所は通る頻度が多いので、天井がセンサーライトなら、
「暗くなってきたけど、わざわざスイッチを押すほどじゃない」というときに便利だなと今になって思います。(近日取り替える予定)
脱衣所
脱衣所の電気は入り口側と、奥のお風呂側の両方から入切できます。
お風呂に長居したいときに、
「脱衣所の電気をつけっぱなしにするのがいや!」という妻の要望でどちらからでも入切できるようにしました。
でも案外忘れて消さないんですよね。ここもセンサーライトにすればよかったと後悔…。
トイレ
トイレは、入り口の前にスイッチがあります。
ここも「センサーライトにすればよかった…」と少し後悔してます。
後悔の理由は、
頻繁に消し忘れるから
トイレをセンサーにすると、途中で消えてしまうのが心配でやめたのですが、
実際住んでみて、やっぱり壁付けのセンサーライトにすればよかったなと思っています。
階段
階段は、階段下と階段上の両方から入切できます。
階段は、自分の眠たさ具合で、照明を使ったり使わなかったりするので、センサーライトにしなくて正解でした。
わが家は、コンセントに挿すタイプの足元灯を使っています。
ちょうどいいくらいに照らしてくれるので、階段には結構おすすめですよ。
寝室
寝室は入口付近と枕元に、それぞれスイッチがあります。
枕元にもスイッチがあると、寝る前に本を読んだり、子どもに読み聞かせをしたりして、その後電気を消しに歩く必要なし。
スイッチをつける以外にも、
- リモコン付きの照明をつかう
- AIスピーカー対応の照明にする
といった方法もあります。
スイッチならリモコンいらずですっきりできるので、おすすめ!
書斎
書斎は、グレーの壁紙に合うように、ダークグレーのスイッチを入り口付近につけました。
色付きの壁紙(アクセントクロス)をつけたいと考えているなら、スイッチが悪目立ちしないか注意してください。
特に、濃い色の壁紙に白いスイッチをつけるのは、やめておいた方がよさそう!
まとめ:生活動線を考えて、最適なスイッチ位置にしよう
この記事では後悔しない照明スイッチ位置の決め方について解説しました。
- スイッチの位置は生活をしっかりイメージして決める
- 便利な照明スイッチを上手に使う
- ①おしゃれ照明を連動
- ②調光調色
- ③両側でつけられるスイッチ
あなたのマイホームが、後悔ないスイッチ位置になるよう、じっくり考えて決めていってくださいね!
大変ですが、ここでの頑張り次第で後悔しないかが決まります。
この記事が、あなたの家づくりの参考になれば嬉しいです!