- 吹き抜けをつくるかどうか迷っている
マイホームに吹き抜けをつくるどうか、悩みますよね。
吹き抜けは、良くない話がたくさん出回っているよね…
吹き抜けは天井が高くなり開放感は嬉しいけど、
- 夏に暑い
- 冬に寒い
- 生活音がひびく
といったデメリットが昔からよく言われていますよね。
わたしは実家が、吹き抜けのある家で、
小さいころから、吹き抜けのデメリットを体験してきました。
夏は2階が地獄のように暑くて寝れない…。勉強中は、1階のテレビの音がうるさくてイライラ…だとか。
吹き抜けにいやな思い出があるわたしですが、マイホームには吹き抜けをつくりました!
なぜなら、吹き抜けのデメリットは解消できると知ったからです。
昔のいやな経験で、吹き抜けをやめなくて、よかったよね!
吹き抜けのデメリットは解消できる
わたしが吹き抜けにした理由は、
住宅設備の技術の進歩により、吹き抜けのデメリットは解消できるようになったから
この記事では、次のことを分かりやすく解説していきます。
この記事を読めば、吹き抜けをデメリットなしで満喫できる、そんな家づくりの方法が分かります。
「昔の悪いうわさを信じて、吹き抜けをやめようと思っている」そんな方にはぜひ読んでほしい記事です。
結論、吹き抜けのデメリットを解消する方法とは、
デメリットに対応できる道具・設備をつかうこと です。
吹き抜けのメリット
まずは吹き抜けのメリットを、確認しておきましょう。
吹き抜けにするとどんなメリットがあるかな?
吹き抜けのデメリットをなくす方法を早く知りたい!という方は、デメリットの解消法をタップしてくださいね!
吹き抜けのメリットは、次のとおり。
- 開放的な空間になる
- 家が明るくなる
- 1階と2階で声が届きやすい
- 大きな洗濯物を干せる
開放的な空間になる
吹き抜けは1階の天井部分がなくなり、天井が2階まですっと高くなります。
天井が高くなると、視界から天井が消えて圧迫感がなくなり、広々とした開放的な空間に。
この開放感は、本当に格別です。
土地・予算の都合で、部屋が広くとれない場合でも、吹き抜けによって空間を広く感じられます。
晴れた日は、この床に寝転びたくなる…!
家が明るくなる
吹き抜けにすると、家の中に太陽の光がよく入ります。
高い位置から日が入るので、奥まで明るいリビングに。
わが家はリビングの北側にキッチンがあります。奥までしっかり太陽の光が入っているのが分かりますよね。
吹き抜けは、高い位置から太陽の光を取り込めるので、
家のすぐ前に建物があって光が入りにくい場合でも、明るい家にできます。
1階と2階で声が届きやすい
吹き抜けは1階と2階をさえぎるものがないため、声が届きやすいです。
声が届きやすいので、違う階にいても、少し声を張れば会話ができます。
声が届くと、こんなときに便利。
- 2階で寝ている家族を、1階から声をかけて起こす
- 2階で遊んでいる子どもに、夕飯ができたと知らせる
- 子どもの友だちが2階で遊んでいても、声が確認できる
- 2階の書斎で作業している家族と会話できる
吹き抜けは1階と2階の距離感が近くなるので、それぞれの階で過ごす家族の心理的な距離も近くなると言われています。
大きな洗濯物を干せる
吹き抜けがあると、ベッドシーツなどの大きな洗濯物をラクに干すことができます。
吹き抜けの2階部分に洗濯物を干すのは、次のメリットがあります。
- シーツ・布団カバー・枕カバーなど全部一気に洗っても、干す場所に困らない
- 日が当たりやすいのですぐ乾く
吹き抜けがあると、ベッドまわりの洗濯物やキャンプ用品など、大きなものを干すのに便利で時短になりますよ。
わが家は小さい子どもがいて、シーツを頻繁に洗います。吹き抜けに干せば、夕方にはカラカラ!
吹き抜けのデメリット
次に吹き抜けのデメリットを解説していきます。
このデメリットが原因で、吹き抜けをやめる人が大勢いるわけです。
- 冷暖房の効率が悪くなる
- 音が響く
- においが広がりやすい
冷暖房の効率が悪くなる
吹き抜けは天井が高く、空間が広くなるので、温めたり冷やしたりするのにたくさんのエネルギーが必要になります。
6畳の部屋なら、小さいストーブですぐに部屋全体が温まりますが、
吹き抜けの場合、空間が広いので部屋を温めるために必要なエネルギーが多くかかり、その分コストが上がります。
温めたり冷やしたりするのにかかる時間も、長くなってしまいます。
音が響く
「声が届きやすい」とメリットのところで紹介しましたが、
音に関してはデメリットにもなりえます。
音が響くと困る場面は次のとおりです。
- 子ども(家族)が2階で寝ているとき
- 子ども(家族)が2階で勉強しているとき
このような場面では1階で大きな音をたてないように、気をつけなくてはなりません。
2階で家族が寝ていたり勉強していたりするときには、
- テレビ鑑賞
- 食器洗い
- 会話
- 足音
これらの音が響かないよう気をつけて生活する必要あり。
また1階と2階で音が響くので、プライベート感を確保しにくいともいえます。
においが広がりやすい
吹き抜けは1階・2階をさえぎるものがないため、においが広がりやすいといえます。
吹き抜けではない家と比べると、
調理中のにおいが、2階まで広がりやすいです。
デメリットを見ていたら、吹き抜けはやめとこうかなと思っちゃうよね。
でもここからが本題!デメリットをなくす方法で吹き抜けは大きく変わるよ。
吹き抜けのデメリットを解消する方法
デメリットがなくなった吹き抜けは、最高に気持ちいいものです。
ここから、「吹き抜けのデメリットを解消する方法」を解説していきますね。
わが家はこの方法で、冷暖房の効率が悪くなく、ストレスのない吹き抜けがつくれた!
デメリット①「冷暖房の効率が悪くなる」を解消!
吹き抜けの一番のデメリットといってもいい、冷暖房の効率の悪さ。
このデメリットを解消する方法は、次の通りです!。
- 家の断熱・気密性能を高める
- 床暖房・床下エアコンを使う
- シーリングファン(90㎝)を使う
- 遮熱・断熱性能のあるカーテンを使う
- サンシェードを使う
- 庇(ひさし)をつくる
家の断熱・気密性能を高める【重要】
冷暖房効率の悪さを解消する方法の一つ目は、家の断熱・気密性能を高めること。
いわゆる「高気密高断熱住宅」ですね。
断熱・気密性能が高い家にするために重要なのがこちら。
住宅会社選び
断熱・気密性能の良し悪しは、住宅会社の実力によるところが大きい。
家を建ててもらう会社選びから、吹き抜けのデメリット対策は始まる…
実力のある住宅会社を見つけるためには、
住宅の内覧会などのときに、担当者の方に「断熱性能や気密性はどのくらいですか?」と聞いてみるのがおすすめです。
断熱や気密性能は、【UA値・Q値・C値】という数値で測定でき、しっかりとこだわって住宅会社は、数値を見せて自社で建てた住宅を紹介してくれます。
その一方で、数値を計算するにはコストがかかるため、自社の住宅の性能を把握していない会社もあるからです。
住宅の選び方について、詳しくは以下の記事で解説しています。
高気密高断熱の住宅であれば、吹き抜けをつくっても室温が外の温度に左右されにくく、過ごしやすい温度を保ちやすいです。
断熱性能を高めるために、
- 壁の中にいれる断熱材
- 窓ガラス
- 窓のサッシ
なども高性能なものを使うのがよいです。
床暖房・床下エアコンをつかう
デメリット対策の2つ目が、「床暖房・床下エアコンをつかう」こと。
冷たい空気は下にたまりやすく、温かい空気は上にあがりやすいです。
吹き抜けがあると暖かい空気が2階部分に溜まってしまうので、1階が寒くなってしまいがち。
そこで床暖房・床下エアコンをつかうことで、足元から家を温めます。
室温が同じでも、足元の温度によって、感じる温度に違いが出ます。
足元を温めることで、寒さを感じにくく、ぽかぽか気持ちいい空間にできますよ。
わが家は、真冬の早朝は-20度まで気温が下がる地域ですが、足元が温かいと吹き抜けでも全然寒くない!
冷える冬の朝も、足元が温かいと心地よく過ごせますよね。
以下の動画では、床暖・床下エアコンについて詳しく説明されているので参考になりました。
シーリングファン(90㎝)を使う
シーリングファンを使えば、空気を循環することができます。
家全体の温度ムラをなくすために便利!
夏と冬で、回転の向きを変えて、温かい空気と冷たい空気が混ざり合うように使います。
吹き抜けにシーリングファンを使う場合は、天井にぴったりつけてしまうと効果が薄れます。
なので延長パイプをつけるのがおすすめ。
延長パイプの長さは、見た目と性能のバランスがとれた、90㎝がよいですよ。
わが家はオーデリックのDCモーターのシーリングファンを楽天で購入し、施主支給したよ!
※断熱性気密性がしっかりとれていて、床暖房や床下エアコンがある家なら、冬は下の方が温かくなるのでファンは使わないです。
夏場は広範囲に効く扇風機として使えるよ
遮熱・断熱機能のあるカーテンを使う
遮熱・断熱機能のあるカーテンを使うことで、窓から熱が入ったり逃げたりするのを軽減できます。
吹き抜けをつくるなら、
遮熱・断熱機能のついたカーテンを選んでおきましょう。
わが家は遮熱機能付きのカーテンを選びました!
夏場は熱い日差しを遮熱カーテンでさえぎり、家の中が暑くなるのを防ぎます。
冬場は窓から入る冷たい空気を家の中に入らないようにしてくれます。
日よけシェードを使う
遮熱カーテンは室内で日差しをさえぎりますが、家の外から日差しをさえぎるのも一つの手です。
日よけシェードはアウターシェードやサンシェードとも呼ばれます。
アウターシェードは後付けのものや、備え付けのもの、自動開閉のものと種類がいろいろあるので、予算と必要度に応じて選びましょう。
わが家が購入したシェードはこちら!
アイプレートという金具をホームセンターで買ってきて、外壁をぬる前に工務店の方にわたして設置してもらったよ!
庇(ひさし)をつくる
庇(ひさし)とは、ドアや窓の上につける日除け用の屋根のこと。
屋根に庇をつくることで、
夏は高い位置にある太陽の光をさえぎり、冬は低い位置にある太陽の光を取り込めます。
庇の最適な長さについて、こちらで解説されていました。とても勉強になるのでおすすめだよ!
- 家の断熱・気密性能を高める
- 床暖房・床下エアコンを使う
- シーリングファン(90㎝)を使う
- 遮熱・断熱性能のあるカーテンを使う
- サンシェードを使う
- 庇(ひさし)をつくる
デメリット②「音がひびく」を解消!
吹き抜けのデメリット2つ目「1階と2階で音がひびく」も解消していきます。
そもそもの話ですが、音がひびくのがデメリットになる場面は、実はそれほど多くありません。
デメリットになる場面は次のとおり。
- 子ども(家族)が2階で寝ているとき
- 子ども(家族)が2階で勉強しているとき
静かにしたい部屋には、次の方法で音の対策をしましょう。
初めから対策する場合
- 防音ドア
- 防音室
あとから対策する場合
- 音漏れ防止テープを取りつける
- ワイヤレスイヤホンを使う
初めから対策する「防音ドアや防音室」は、どちらも高額になります。
対策する必要がある期間が限られているので、わが家は後から対策したよ。
音漏れ防止テープを取りつける
ドアと床の隙間が埋まるように、音漏れ防止テープを貼ります。
取り付けは貼るだけ。簡単!
シールの粘着力がちょうどいいのではがれてくることがありませんし、剝がすときにも、ドアに跡が残りません。
わが家はこのテープを貼ってから、明らかに音が聞こえにくくなりました。
昼寝中の1才の娘が、物音で起きてしまうことが減りましたよ。
※1階の音が全く聞こえなくなるというわけではありません!その辺はご注意を。
わが家が使ったのはこちらの商品!
ワイヤレスイヤホンを使う
「静かにしなければならないけど、テレビを見たい」そんなときはこちらが便利。
- ワイヤレスのイヤホン
- 肩掛けの 〃
ワイヤレスなのでテレビから離れた場所でも音がしっかり聞こえてきます。
子どもたちが寝た後にも、大音量で映画鑑賞できますよ。
わが家が使っているものはこちら!
わが家のテレビはBluetooth接続機能がないので、こちらもあわせて使ってるよ!
レシーバーをテレビのイヤホンジャックに差し込んでおき、ワイヤレスイヤホンとBluetooth接続すればOKです。
テレビがBluetooth接続可能であればこちらは必要ないです。テレビの取扱説明書で確認してみてくださいね。
初めから対策する場合
- 防音ドア
- 防音室
あとから対策する場合
- 音漏れ防止テープを取りつける
- ワイヤレスイヤホンを使う
デメリット③「においが広がりやすい」を解消!
「吹き抜けがあると、においが広がる」というデメリットも対策可能です。
料理のにおい対策の方法は、
- キッチンのレンジフードを近づける。
- 性能のいいレンジフードをつかう。(おすすめは同時吸排気型レンジフード)
- 全室換気システム
キッチンのレンジフードを近づける
キッチンのレンジフードをコンロに近づけることで換気性能が上がります。
ガスコンロなら800㎜、IHなら600㎜にすると効果が高まるといわれています。
わが家は、におい対策よりも料理のしやすさをとって、910㎜にしたよ!
料理中に頭がぶつからない高さだよ。
それでも、においの問題はあまり感じないよ。強いて言えば、ダイニングでたこ焼きつくるときは若干気になるから、家全部の換気を最大にしてる。
性能のいいレンジフードをつかう
においが気になるという方は、性能のいいレンジフードを選びましょう。
おすすめは、同時吸排気型のレンジフード。
吸気と排気を同時にするので、家の気圧や温度を快適に保ってくれます。
全室換気システム
最近の住宅は、家の中の空気を常に正常に保つような換気設備が整えられています。
こちらはわが家の1種換気の換気扇です。
1種換気とは、吸気も排気も電動でしてくれる換気扇のこと。
これで24時間換気し、家の中の空気をたえず入れ替えられています。
だから、家でステーキを焼いたりお好み焼きをしたりもしますが、
においが残っていて不快…といったことは今まで一度もありません。
冬もずっと換気してるけど、家の中が寒くならないよね!
暑い空気と冷たい空気を中和させて取り込むから、外の冷たい空気がそのまま家に入ってくるわけじゃないんだよ。
- キッチンのレンジフードを近づける。
- 性能のいいレンジフードをつかう。(おすすめは同時吸排気型レンジフード)
- 全室換気システム
実際に吹き抜けの家に住んでみての感想
吹き抜けのある家に住んでみたわたしの、率直な感想をお伝えします。
デメリット対策をしっかりすれば、吹き抜けは最高。
吹き抜けでよかった。
この開放感は、通常の天井高では味わえないものだと思います。
もしまた家を建てられるとしても、わたしはまた吹き抜けを希望すると思います。
それくらい気持ちがいい!
わが家は高気密高断熱の住宅で、この記事で紹介した対策をとったので、光熱費も思っていたより安く抑えられています。
音もにおいの気になりません。
小さい子どもがいるので、2階部分の腰壁を高くしたり、ネットをつけて安全面も考慮したから安心です。
吹き抜けにするときの注意点
マイホームを吹き抜けにしようと決めた際には、
デメリットをよく理解して、その対策をしっかりしておきましょう。
デメリットを自分で理解した上で、対策できるのかを住宅会社の方と相談してみてください。
また見落としがちなこととして、
吹き抜け部分の窓の開閉、窓の清掃のこと
があります。
わが家は、伸び縮みするモップで窓枠にたまったほこりを掃除しています。
まとめ:デメリットの対策法を理解し、しっかり対策できるならおすすめ!
吹き抜けは最高の住空間をつくることができます。
でも採用する際には、デメリットをしっかりと対策することが大切です。
- 家の断熱・気密性能を高める
- 床暖房・床下エアコンを使う
- シーリングファン(90㎝)を使う
- 遮熱・断熱性能のあるカーテンを使う
- サンシェードを使う
- 庇(ひさし)をつくる
初めから対策する場合
- 防音ドア
- 防音室
あとから対策する場合
- 音漏れ防止テープを取りつける
- ワイヤレスイヤホンを使う
- キッチンのレンジフードを近づける。
- 性能のいいレンジフードをつかう。(おすすめは同時吸排気型レンジフード)
- 全室換気システム
これから家を建てられる方は、本記事で紹介した解消法を参考にして後悔のない家づくりをしてくださいね。
快適な吹き抜けライフを一緒に楽しみましょう!